今こそ、日本株に投資すべき!と考える理由

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日本株は今、お買い得な水準?

国内経済だけでなく、トランプ大統領の政策による混乱の影響も大きいが、日経平均はここしばらく37000〜38000円を行ったり来たりのレンジ相場となっている。昨年7月に42000円台をつけ、史上最高値を更新した後は冴えない展開が続いているけど、モタモタしている今こそ投資する絶好のチャンスだと思っている。

その理由は色々あるけど、米国株などと比べて明らかに売られすぎで、割安な水準となっていると思うことが大きな理由だ。では、何故割安と自信を持って言えるのか?この投稿では株価の割高・割安を計る代表的な指標であるPER (株価収益率)などを使って、その理由についてお話ししてみたい。PERとはご承知の通り、株価を一株当たり利益(EPS)で割ったものだ。

PER (株価収益率)=株価÷1株当たり純利益

PERと株式益回りは表裏一体

例えば今、ある企業の株価が2000円で、その1株当たり利益が100円ならPERは20倍ということになる。1株当たりは最終的に株主に帰属するものだから、現在の利益を目処に計算すれば、この会社の株に投資をしたとして、あなたが投資を回収するまで20年かかるということになる。

1株当たり利益が高くなるほど、この投資回収期間は短くなるし、PERは低くなるからお買い得(割安)と言える。しかしPERが低く、表面的には割安に見える銘柄は往々にして何らかの理由があって低く放置されているケースもあるので注意が必要だ。個々の企業を見る場合にはあくまで一つの目安として考えるべきだろう。

一方で、会社が急成長していて今後利益も大きく成長していくことが見込まれるなら、皆がその会社の株を買って株価が上昇しやすくなるから、PERは高くなりがちだ。その意味でPERは会社の人気度を表していると言っても良い。要は将来の成長を織り込んで買われているということだ。

さて、ここで、このPER (株価÷ 1株当たり利益)の算式をちょっとひっくり返してみる。すると 1株当たり利益÷株価という式になるが、この算式で計算される数値は「株式益回り」と呼ばれる。あなたがこの会社の株を買って得られるリターンが1株当たり利益だから、投資収益率と呼んでも良いだろう。だから高ければ高いほど良いと言うことになる。PERと株式益回りはこのように表裏一体の関係にあるので知らなかった人は是非頭に入れておいて欲しい。

株式益回り=1株当たり純利益÷株価 ※PER (株価収益率の逆数)

株式益回りと長期金利の比較から見えるもの

これらの基本的な知識を踏まえた上で、今、日本株全体のPER・株式益回りがどれくらいかを確認してみたい。日経平均構成銘柄で算出された現在の1株当たり利益が大体2500円くらいだ。現在の日経平均は約38000円くらいだから、株式益回りを計算すると、2500÷38000≒6.5%程度になる。PERはその逆数だから1÷0.065≒約15倍だ。

これをみてあなたはどう思うだろうか?確かに6.5%は高い水準だが、たとえ株式益回りが高くても、長期国債などノーリスク資産の利回りが高ければ、わざわざリスクのある株に投資せずに国債を選ぶだろう。しかし、日銀が政策金利を引き上げ始めて以来、長期金利は上昇傾向にあるが、それでも現在まだ1.5%程度である。

もちろん、株価は日々変動するから、元本が保証されている訳ではないし、そうしたリスクプレミアムも含めての株式益回りだけど、長期国債と比較して5%(6.5ー1.5)もの差があるというのは、リスクを勘案しても十分魅力的な水準ではないだろうか?

ちなみに1989年のバブル絶頂の頃の株式益回りは1.5%、PERはその逆数だから(1÷0.015)=67倍もあった。一方で、当時の長期国債は7%以上あったから、ノーリスクの国債が7%で回るのに、リスク資産の株がそれよりずっと低い1.5%でしか回らないという逆転現象が起きていた。冷静に考えれば異常な価格であったとことは誰の目にも明らかだったのだ。

米国株と比較しても日本株の魅力は高い

これが今私が日本株に投資すべきと考える一番の理由だ。「でも、米国株の方がもっと良いんじゃないの?」と考える人もいるだろうから両者を比較してみたい。現在、米国株のPERがおよそ25倍程度、株式益回りはその逆数だから4%(1÷25)程度である。また米国長期金利はどうかというと、ちょうど4%程度。ノーリスク資産の長期金利と株式益回り水準がほぼ同じになっているから、相対的に株に投資する魅力が薄れつつある。やはり米国と比較しても日本株の方が魅力が高いと言わざるを得ない。

他にも色々理由はあるが、東証の改革の進展とともにROEの向上など株主に目を向けた経営にさらに向かえば、日本株の1株当たり利益もさらに上昇する可能性が高いし、そうなれば、昨年の年初来高値を更新するのは時間の問題だと考えている。

NISAやiDeCoなどで日本国民の投資への関心度は以前より高まっているし投資額も増えているが、その資金の殆どがオルカンやS&Pなど日本株以外に向かっている。でも冷静な目で見れば、いま世界の株式市場の中で、日本株ほど魅力的なものはないと私は考えている。この投稿を読んで興味を持った方、ポートフォリオの日本株ウェイトが低い方は、是非、自分でも調査をして、日本株への投資を検討してみては如何でしょうか?ひょっとしたらこれから日本株の黄金時代が訪れるかもしれませんよ・・。

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